
シバンムシ類
生態
体長2.5mm内外の甲虫。体は褐色。
頭部が前胸の下に隠れて背面からは見えない。
主に古い木材、書籍、植物質の乾燥食品、ドライフラワー、畳などから発生する。
夏場に多く、放置しておくと、これらに寄生するシバンムシアリガタバチが発生し、人を刺す場合があるので防除が必要。
防除方法
1.発生源の除去
2.室内の通風を良くし、畳などの乾燥に努める。
3.畳の表裏に殺虫剤を直接噴霧する。
あわせて室内のくん煙処理が効果的。
アリ類
生態
ヒメアリ、イエヒメアリ
体長2〜2.5mmぐらいで、家屋の壁などの隙間に棲みつき、屋内に侵入し、食品類などを加害する。
トビイロケアリ
体長4mmぐらいで灰褐色、根株の下、湿気の多い床下などに営巣し、アブラムシの甘露をなめ、屋内の食品も加害する。夏頃、羽アリが住宅の灯火に大挙飛来することがある。
防除方法
1.砂糖などアリの好む食品類は密閉できる容器に保管する。
2.巣の周りに薬剤を散布する。
また、巣に持ち帰り全滅するタイプの薬剤を蟻道に設置し、駆除する方法も効果的(イエヒメアリ)
3.夜間、灯火に飛来する羽ありについては、屋内侵入を防ぐため、消灯し、窓を閉めるか、網戸をつけるなどの方法しかない。
チャタテムシ類
生態
体長1mm前後。湿気の多い場所を好む。
よくコナダニと混同されるが、やや褐色で動きが速く、屋内で極めて普通に見られる。
ツメダニのエサとなるので大発生させないための防除が必要。
防除方法
1.生息場所の清掃と乾燥。特に押入れなどの結露する場所は通風を良くし、乾燥を心がける。
2.生息場所や、隙間などへ薬剤を直接噴霧する。
あわせて、室内のくん煙処理が効果的。
ヤスデ類
生態
体長15〜20mm前後で、野外の雑草や落ち葉下、石や倒木の下などに生息し、腐食質を食す。
梅雨のころ、大発生したものがブロック塀に群がり、屋内に侵入する場合もある。
ものに驚くと、丸くなり動かなくなる。
不快な臭気を出し、分泌液には毒性があり要注意。
防除の方法
1.発生源の雑草、落ち葉、倒木、石下の整理、清掃を心がけ、日当たり、水はけをよくする。
2.発生源、生息場所への薬剤散布。
カメムシ類
生態
体長10〜20mmで、秋から初冬にかけて飛来し、干してある洗濯物や布団などについて屋内に侵入する。
刺激を与えると悪臭を放つ。
防除方法
1.発生源が広範囲で、特定できない場合、侵入を防除するのは困難で、侵入したカメムシを刺激を与えず、そっとつまんで捨てるのが最良の方法
2.日当たりのよい南向きのところに飛来する場合が多いので、その場所に植栽を植えるなどの工夫をする。
ノミ類
生態
体長2〜3mmぐらいで飛び跳ねる。
最近はネコノミの被害が多発。(6〜9月)
ノラネコが出産した後いなくなると、ノミが吸血源を求め、庭先を歩く人について屋内に侵入し、吸血する。
防除方法
1.屋外や床下、家屋周辺のゴミを集めて焼却し、清掃後薬剤を散布。
2.屋内は、畳下などに直接薬剤を噴霧し、あわせてくん煙処理をする。
3.飼いネコについてはノミよけの首輪などが市販されている。
ノラネコは家の周りに忌避剤を撒くなど、再び侵入させないよう工夫する。
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